まず結論

ルーティングはパケットを目的地まで届けるための「経路選択」です。NAT/NAPTはプライベートIPをグローバルIPに変換する技術。デフォルトゲートウェイルーティングテーブルの仕組みが試験の核心です。

ルーティングの仕組み

PC
192.168.1.10
ルーター
(デフォルトGW)
192.168.1.1
インターネット
(次のルーター)
目的サーバー
203.0.113.1
PCは自ネットワーク外宛のパケットを全てデフォルトゲートウェイ(ルーター)に送る

ルーティングテーブル

宛先ネットワークサブネットマスクゲートウェイ説明
192.168.1.0/24直接接続自分のLAN
10.0.0.0/8192.168.1.254他のLANへ
0.0.0.0/0192.168.1.1デフォルトルート(それ以外全て)
最長一致(Longest Match):ルーティングテーブルでは最もプレフィックスが長い(より具体的な)ルートが優先される。0.0.0.0/0は全てにマッチするが最低優先度。

NAT・NAPT

NAT(Network Address Translation)

プライベートIPアドレス↔グローバルIPアドレスを1対1で変換。グローバルIPが複数必要。

NAPT(IPマスカレード)

プライベートIP複数→グローバルIP1つに変換(ポート番号で識別)。家庭用ルーターで使用。IPアドレス不足問題を解消。

NAPTの変換テーブル例
プライベートグローバル(変換後)
192.168.1.10:1024203.0.113.1:8000
192.168.1.11:1025203.0.113.1:8001
192.168.1.12:1026203.0.113.1:8002
グローバルIPが1つでも、ポート番号で複数の端末を識別

ルーティングプロトコル

RIP(距離ベクター型)

ホップ数(通過ルーター数)を距離の指標とする。最大15ホップ。小規模ネットワーク向け。

OSPF(リンク状態型)

ネットワーク全体のトポロジー情報を共有。帯域幅を考慮した最短経路を選択。大規模向け。

🎯 試験での出方

⚠️ よくある間違い

✍️ 確認クイズ

Q1. 家庭のルーターが複数の端末をインターネットに接続する際に使う技術はどれか。
✅ 正解は②。家庭用ルーターはNAPT(IPマスカレード)を使い、複数のプライベートIPを1つのグローバルIPとポート番号の組み合わせで管理します。
Q2. ルーティングテーブルの「デフォルトルート(0.0.0.0/0)」の役割はどれか。
✅ 正解は②。0.0.0.0/0はデフォルトルートで、他のエントリにマッチしないすべての宛先への「最後の手段」となる経路。通常はインターネットへの出口(デフォルトゲートウェイ)を指す。
Q3. RIPのホップ数の上限はいくつか。
✅ 正解は①。RIPの最大ホップ数は15。16ホップ以上は「到達不能」として扱われます。この制限から大規模ネットワークにはOSPFなどが使われます。
Q4. NAT(Network Address Translation)の主な役割はどれか。
✅ 正解は②。NAT(Network Address Translation)は組織内のプライベートIPとインターネット上のグローバルIPを変換する技術。NATにより複数の端末が1つのグローバルIPを共有してインターネットに接続できます(特にNAPT/IPマスカレード)。ドメイン名変換はDNSの役割です。
Q5. OSPFとRIPの説明として正しいものはどれか。
✅ 正解は②。RIP(Routing Information Protocol)はホップ数(経由するルーター数)を指標に経路を選択し、最大15ホップという制限から小〜中規模向け。OSPF(Open Shortest Path First)はリンクの帯域幅をコストとして最短経路を計算し、規模制限がなく大規模ネットワークに適します。両方とも内部ゲートウェイプロトコル(IGP)です。

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