決算整理は「期末に帳簿を実態に合わせる作業」。6つの処理を順番に行います。
① 売上原価の計算(棚卸し)
② 貸倒引当金の設定
③ 減価償却費の計上
④ 経過勘定の整理(前払・未払・前受・未収)
⑤ 消耗品の整理(資産処理の場合)
⑥ 現金過不足・その他の整理

① 売上原価の計算(最重要)

売上原価 = 期首商品棚卸高 + 当期仕入高 − 期末商品棚卸高

語呂合わせ:「しくりくりし」

①-1 期首商品¥40,000を仕入勘定へ振替(しくり)
借方(左)金額貸方(右)金額
仕入40000繰越商品40000
①-2 期末商品¥30,000を繰越商品へ振替(くりし)
借方(左)金額貸方(右)金額
繰越商品30000仕入30000

売上原価の計算確認

期首¥40,000 + 当期仕入¥500,000 − 期末¥30,000 = 売上原価¥510,000

② 貸倒引当金の設定

売掛金・受取手形が回収できない可能性に備えて設定します。

例:売掛金¥200,000の2%→貸倒引当金¥4,000を設定

② 貸倒引当金の設定(残高なし→新規)
借方(左)金額貸方(右)金額
貸倒引当金繰入4000貸倒引当金4000

③ 減価償却費の計上

備品¥300,000、耐用年数5年(定額法)→ 年間¥60,000

③ 減価償却費の計上(間接法)
借方(左)金額貸方(右)金額
減価償却費60000備品減価償却累計額60000

④ 経過勘定の整理

前払費用・未払費用・前受収益・未収収益を計上します。

④-1 前払家賃¥10,000の計上
借方(左)金額貸方(右)金額
前払費用10000支払家賃10000
④-2 未払電気代¥5,000の計上
借方(左)金額貸方(右)金額
水道光熱費5000未払費用5000
📝
試験によく出る

決算整理の6ステップは試験の長問に直結。特に「しくりくりし」と減価償却は毎年出ます。

🧠 ミニ問題

Q1. 期首商品¥50,000、当期仕入¥600,000、期末商品¥45,000の売上原価は?

Q2. 「しくりくりし」のうち「しくり」の仕訳は?

Q3. 貸倒引当金の設定目的は?