決算整理
決算整理の全体フロー
重要度★★★
頻出度★★★
✅ 決算整理は「期末に帳簿を実態に合わせる作業」。6つの処理を順番に行います。
① 売上原価の計算(棚卸し)
↓
② 貸倒引当金の設定
↓
③ 減価償却費の計上
↓
④ 経過勘定の整理(前払・未払・前受・未収)
↓
⑤ 消耗品の整理(資産処理の場合)
↓
⑥ 現金過不足・その他の整理
① 売上原価の計算(最重要)
売上原価 = 期首商品棚卸高 + 当期仕入高 − 期末商品棚卸高
語呂合わせ:「しくりくりし」
- 「しくり」= 仕入/繰越商品(期首商品を仕入に振替)
- 「くりし」= 繰越商品/仕入(期末商品を繰越商品に振替)
①-1 期首商品¥40,000を仕入勘定へ振替(しくり)
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 仕入 | 40000 | 繰越商品 | 40000 |
①-2 期末商品¥30,000を繰越商品へ振替(くりし)
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 繰越商品 | 30000 | 仕入 | 30000 |
売上原価の計算確認
期首¥40,000 + 当期仕入¥500,000 − 期末¥30,000 = 売上原価¥510,000
② 貸倒引当金の設定
売掛金・受取手形が回収できない可能性に備えて設定します。
例:売掛金¥200,000の2%→貸倒引当金¥4,000を設定
② 貸倒引当金の設定(残高なし→新規)
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 貸倒引当金繰入 | 4000 | 貸倒引当金 | 4000 |
③ 減価償却費の計上
備品¥300,000、耐用年数5年(定額法)→ 年間¥60,000
③ 減価償却費の計上(間接法)
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 減価償却費 | 60000 | 備品減価償却累計額 | 60000 |
④ 経過勘定の整理
前払費用・未払費用・前受収益・未収収益を計上します。
④-1 前払家賃¥10,000の計上
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 前払費用 | 10000 | 支払家賃 | 10000 |
④-2 未払電気代¥5,000の計上
| 借方(左) | 金額 | 貸方(右) | 金額 |
|---|---|---|---|
| 水道光熱費 | 5000 | 未払費用 | 5000 |
試験によく出る
決算整理の6ステップは試験の長問に直結。特に「しくりくりし」と減価償却は毎年出ます。
🧠 ミニ問題
Q1. 期首商品¥50,000、当期仕入¥600,000、期末商品¥45,000の売上原価は?
Q2. 「しくりくりし」のうち「しくり」の仕訳は?
Q3. 貸倒引当金の設定目的は?