経過勘定は「お金の支払い時期と費用・収益の期間がずれるとき」に使う4つの調整科目です。

4つの経過勘定の全体像

科目要素意味発生パターン
前払費用資産今期払ったが来期分の費用家賃・保険料などの前払い
未払費用負債今期分の費用だがまだ払ってない月末締め翌月払いの光熱費など
前受収益負債今期受け取ったが来期分の収益家賃・手数料などの前受け
未収収益資産今期分の収益だがまだ受け取ってない利息・家賃などの未収

①前払費用:払いすぎた費用を次期へ繰り越す

例:1月1日に家賃12ヶ月分¥120,000(月額¥10,000)を一括払い。決算日3月31日。

当期分:1月〜3月の3ヶ月 = ¥30,000 次期分:4月〜12月の9ヶ月 = ¥90,000

決算整理:次期分¥90,000を前払費用に振替
借方(左)金額貸方(右)金額
前払費用90000支払家賃90000

②未払費用:まだ払っていない当期分の費用を計上する

例:3月末決算。3月分の電気代¥12,000が4月に請求予定。

決算整理:3月分の未払い電気代を計上
借方(左)金額貸方(右)金額
水道光熱費12000未払費用12000
翌期4月支払時:未払費用を消す
借方(左)金額貸方(右)金額
未払費用12000現金12000

③前受収益:受け取りすぎた収益を次期へ繰り越す

例:10月1日に6ヶ月分の家賃¥60,000(月額¥10,000)を受け取った。決算日3月31日。

当期分:10月〜3月の6ヶ月 = ¥60,000(すべて当期)

別例:12月1日に6ヶ月分¥60,000受取。当期分:12月〜3月4ヶ月=¥40,000、次期分:¥20,000

決算整理:次期分¥20,000を前受収益に振替
借方(左)金額貸方(右)金額
受取家賃20000前受収益20000

④未収収益:まだ受け取っていない当期分の収益を計上する

例:3月末決算。3月分の利息¥3,000がまだ未収。

決算整理:3月分の未収利息を計上
借方(左)金額貸方(右)金額
未収収益3000受取利息3000

翌期の再振替(重要)

決算で計上した経過勘定は翌期首に逆仕訳(再振替)を行います。

翌期首:前払費用を支払家賃に戻す(再振替)
借方(左)金額貸方(右)金額
支払家賃90000前払費用90000
📝
試験によく出る

前払・未払・前受・未収の区別、月数計算、翌期再振替がすべて出題されます。

🧠 ミニ問題

Q1. 4月1日に向こう1年分の家賃¥120,000を支払った(3月末決算)。決算時点での前払費用はいくらか?

Q2. 10月1日に6ヶ月分家賃¥60,000を受け取った(3月末決算)。前受収益はいくらか?

Q3. 12月1日に6ヶ月分保険料¥60,000を支払った(3月末決算)。前払費用はいくらか?