コンピュータの構成
まず結論
コンピュータは 5大装置(入力・出力・演算・制御・記憶)から成る。試験では「どの装置がどの役割か」「主記憶と補助記憶の違い」「ビット・バイトの換算」が繰り返し問われる。この3点を押さえれば得点できる。
🖥️ コンピュータの5大装置
すべてのコンピュータは、以下の5つの装置が連携して動作している。
入力装置
キーボード・マウス・スキャナ
キーボード・マウス・スキャナ
↓
CPU
制御装置
演算装置(ALU)
⇄
主記憶装置
RAM・ROM
RAM・ROM
補助記憶装置
HDD・SSD・DVD
HDD・SSD・DVD
↓
出力装置
ディスプレイ・プリンタ・スピーカ
ディスプレイ・プリンタ・スピーカ
1
入力装置
外部からデータを取り込む。キーボード、マウス、タッチパネル、スキャナなど。
2
制御装置
他の装置に命令を出して全体を制御する。CPU内部に含まれる「指揮者」。
3
演算装置(ALU)
四則演算・論理演算を実行する。CPU内部のALU(Arithmetic Logic Unit)がこれにあたる。
4
記憶装置
データやプログラムを記憶する。主記憶(RAM)と補助記憶(HDD/SSD)に分類される。
5
出力装置
処理結果を外部に伝える。ディスプレイ、プリンタ、スピーカなど。
💾 主記憶と補助記憶の違い
記憶装置は大きく2種類に分かれる。この違いは試験頻出なので確実に理解すること。
主記憶装置(メインメモリ)
・CPUが直接アクセスできる
・高速だが容量が小さい
・電源を切るとデータが消える(揮発性)
・代表例:RAM(DRAM, SRAM)
・プログラム実行中のデータを一時保存
補助記憶装置(ストレージ)
・CPUが直接アクセスできない
・低速だが大容量
・電源を切ってもデータが残る(不揮発性)
・代表例:HDD・SSD・DVD・USB
・OSやファイルを長期保存
記憶のコツ: 主記憶は「作業台」、補助記憶は「倉庫」。CPUは作業台のものしか直接触れない。倉庫から必要なものを作業台に運んで(ロード)から処理する。
🔢 ビットとバイト
コンピュータは0と1の2進数でデータを扱う。情報量の単位を正確に覚えよう。
ビット(bit):0か1かの2択。情報の最小単位。
バイト(Byte / B):8ビット = 1バイト。文字1文字を表すのに使われる基本単位。
バイト(Byte / B):8ビット = 1バイト。文字1文字を表すのに使われる基本単位。
| 単位 | 読み | バイト数 | 目安 |
|---|---|---|---|
| 1 B | バイト | 1 B | 文字1文字(ASCII) |
| 1 KB | キロバイト | 約1,000 B(210=1,024 B) | 短いテキストファイル |
| 1 MB | メガバイト | 約100万 B(220) | 写真1枚 |
| 1 GB | ギガバイト | 約10億 B(230) | 映画1本 |
| 1 TB | テラバイト | 約1兆 B(240) | HDD標準サイズ |
試験での注意: 問題によってKB=1,000B(SI接頭辞)とKB=1,024B(2進接頭辞)を使い分けることがある。問題文の文脈を確認すること。近年の試験ではSI(1,000倍系)が多い。
8ビットで表現できる値は 28 = 256通り(0〜255)。n ビットで 2n 通りの値を表現できる。
🎯 試験での出方
- 「ディスプレイはどの装置か」→ 出力装置(入力と混同しないこと)
- 「CPUが直接アクセスできる記憶装置は」→ 主記憶(RAM)
- 「揮発性の記憶装置はどれか」→ RAM(電源OFF でデータ消失)
- 「8ビットで表現できる最大の値は」→ 255(= 28-1)
- 「512 MBは何バイトか」→ 512 × 220 または 512 × 1,000,000(文脈による)
- 制御装置と演算装置を合わせて CPU(中央処理装置) と呼ぶ
⚠️ よくある間違い
- タッチパネルは「入力装置」。ディスプレイ兼用でも入力と出力の両方の性質を持つ(入出力装置)
- ROM(Read Only Memory)は「主記憶の一種」だが不揮発性。RAMとは異なる
- ビットとバイトを逆に覚えない。1バイト=8ビット(×2ではない)
- 補助記憶装置(HDD等)はCPUが直接アクセスできない。必ず主記憶を経由する
✍️ 確認クイズ
Q1. コンピュータの5大装置のうち、CPUに含まれるのはどれか。
✅ 正解は②。CPUは「制御装置」と「演算装置(ALU)」の2つを内包する。入出力・記憶はCPUの外側にある別の装置。
Q2. 電源を切るとデータが消える(揮発性の)記憶装置はどれか。
✅ 正解は③。RAM は揮発性で、電源OFFでデータが消える。HDD・SSD・フラッシュメモリは不揮発性(データが残る)。
Q3. 16ビットで表現できる異なる値の個数はいくつか。
✅ 正解は③。216 = 65,536。nビットで表現できる値は 2n 通り。8ビット=256、16ビット=65,536、32ビット=約42億と覚えよう。
Q4. 2進数「1011」を10進数に変換した値はどれか。
✅ 正解は②。2進数から10進数は右から位取りで計算:1×2³ + 0×2² + 1×2¹ + 1×2⁰ = 8+0+2+1 = 11。各桁の重みは2の累乗(8,4,2,1)です。
Q5. コンピュータの5大装置の中で「ユーザーがデータを入力するキーボード」はどの装置か。
✅ 正解は②。5大装置:入力装置(キーボード・マウス)、出力装置(ディスプレイ・プリンタ)、主記憶装置(RAM)、補助記憶装置(HDD・SSD)、制御装置・演算装置(CPU)。ディスプレイは出力装置です。
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