CPU・メモリ
まず結論
CPUはコンピュータの「脳」で、クロック周波数が高いほど高速に処理できます。メモリには速くて揮発性のRAMと、遅くても不揮発性のROMがあります。CPUとRAMの速度差を埋めるのがキャッシュメモリです。
メモリの階層構造
処理速度は速いほど価格が高く容量が少ない。この階層を理解することが重要です。
レジスタ
最速・少量
最速・少量
↕ 数ns
L1キャッシュ
数十KB
数十KB
↕ 数ns
L2/L3キャッシュ
数百KB〜数十MB
数百KB〜数十MB
↕ 数十ns
主記憶(RAM)
数GB〜数十GB
数GB〜数十GB
↕ 数ms〜数十ms
補助記憶(SSD/HDD)
数百GB〜数TB
数百GB〜数TB
↑ 上ほど高速・高価・少容量 / 下ほど低速・安価・大容量
CPUのしくみ
クロック周波数
CPUが1秒間に処理できるサイクル数(Hz)。3GHz = 30億回/秒。高いほど高速だが発熱も増える。
命令実行サイクル
①フェッチ(命令取得)→②デコード(解読)→③実行→④ライトバック(結果保存)の4段階。
マルチコア
1チップに複数のCPUコアを搭載。デュアルコア・クアッドコア等。並列処理で性能向上。
パイプライン
複数の命令を重ねて処理する仕組み。洗濯機の「洗う・脱水・乾燥」を同時進行するイメージ。
キャッシュメモリの役割
CPUは主記憶(RAM)より100倍以上速い。よく使うデータをキャッシュに入れておくことで、CPUが主記憶を待つ時間(メモリアクセス待ち)を減らす。L1→L2→L3の順でCPUに近い。
CPUは主記憶(RAM)より100倍以上速い。よく使うデータをキャッシュに入れておくことで、CPUが主記憶を待つ時間(メモリアクセス待ち)を減らす。L1→L2→L3の順でCPUに近い。
RAM と ROM
RAM(揮発性メモリ)
電源を切るとデータが消える。プログラムの実行中に使う作業領域。DRAM(主記憶)とSRAM(キャッシュ)がある。
ROM(不揮発性メモリ)
電源を切ってもデータが残る。BIOS・ファームウェアの格納に使用。フラッシュメモリ(USBメモリ・SSD)も不揮発性。
仮想メモリ:主記憶(RAM)が不足した時に、補助記憶(HDD/SSD)の一部を主記憶の代わりに使う仕組み。スワップとも言う。速度は大幅に低下する。
🎯 試験での出方
- 「CPUと主記憶の速度差を埋めるもの」→ キャッシュメモリ
- 「電源を切ってもデータが消えないメモリ」→ ROM(不揮発性)
- 「クロック周波数3GHzは1秒間に何回処理できるか」→ 30億回
- 「主記憶が不足したとき補助記憶を一時的に使う機能」→ 仮想メモリ(スワップ)
- DRAM(動的RAM)とSRAM(静的RAM)の違い:DRAMは主記憶に使用
⚠️ よくある間違い
- 「HDDは主記憶」→ ✗ HDDは補助記憶。主記憶はRAM(メインメモリ)
- 「キャッシュメモリはHDDのキャッシュ」→ ✗ CPUと主記憶の間に位置する高速メモリ
- 「ROMは読み取り専用で書き込み不可」→ △ フラッシュROMは書き換え可能
✍️ 確認クイズ
Q1. CPUと主記憶(RAM)の処理速度の差を補うために使われるものはどれか。
✅ 正解は②。キャッシュメモリはCPUと主記憶の速度差を補う高速メモリ。L1・L2・L3の階層があり、CPUに近いほど高速です。
Q2. 電源を切ってもデータが消えない不揮発性メモリはどれか。
✅ 正解は③。DRAM・SRAMはどちらも揮発性(電源オフでデータ消去)。フラッシュメモリ(USBメモリ・SSD)は不揮発性でデータが保持されます。
Q3. 主記憶の容量が不足した際に、補助記憶の一部を主記憶として使う仕組みを何というか。
✅ 正解は①。仮想メモリ(スワップ)はRAMが不足した際にHDD/SSDを一時的に主記憶として使う仕組み。速度は大幅に低下します。
Q4. DRAMとSRAMの説明として正しいものはどれか。
✅ 正解は②。DRAM(Dynamic RAM)は定期的なリフレッシュが必要だが安価で大容量のため主記憶(メインメモリ)に使用。SRAM(Static RAM)はリフレッシュ不要で高速・高価・少容量のためCPUキャッシュ(L1・L2)に使用。どちらも揮発性(電源オフでデータ消去)です。
Q5. CPUのパイプライン処理の説明として正しいものはどれか。
✅ 正解は②。パイプラインは命令の実行ステージ(フェッチ→デコード→実行→ライトバック)を工場の流れ作業のように重ねて処理します。1命令が終わる前に次の命令のフェッチを開始するため、スループット(単位時間あたりの処理命令数)が大幅に向上します。
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