会計・財務
まず結論
財務会計では損益計算書(P/L)と貸借対照表(B/S)の2大財務諸表が基本です。試験では損益分岐点・ROI・減価償却の計算問題が出題されます。計算式を確実に覚えましょう。
2大財務諸表の構造
B/Sは「資産=負債+純資産」が必ず成立(バランスシートと呼ばれる理由)
2大財務諸表
損益計算書(P/L)
一定期間の経営成績を表す。
売上高 - 売上原価 = 売上総利益
売上総利益 - 販管費 = 営業利益
営業利益 ± 営業外収支 = 経常利益
貸借対照表(B/S)
ある時点の財政状態を表す。
左側(資産)= 右側(負債+純資産)
流動資産・固定資産
流動負債・固定負債・純資産
損益分岐点
損益分岐点売上高の計算
固定費 ÷ (1 - 変動費率) = 損益分岐点売上高
変動費率 = 変動費 ÷ 売上高
固定費 ÷ (1 - 変動費率) = 損益分岐点売上高
変動費率 = 変動費 ÷ 売上高
| 例題:固定費=300万円、売上高=1000万円、変動費=600万円 | |
|---|---|
| 変動費率 | 600 ÷ 1000 = 0.6(60%) |
| 限界利益率 | 1 - 0.6 = 0.4(40%) |
| 損益分岐点売上高 | 300 ÷ 0.4 = 750万円 |
損益分岐点:売上高がこの値を超えると黒字、下回ると赤字になる売上高。低いほど経営が安定している。
ROI・減価償却
ROI(投資収益率)
ROI = 利益 ÷ 投資額 × 100%
例:100万円投資して20万円の利益
→ ROI = 20 ÷ 100 × 100 = 20%
減価償却
固定資産の価値を耐用年数に分けて費用計上。
定額法:毎年同額(取得価額÷耐用年数)
定率法:毎年一定率で減少(早期に多く償却)
| 定額法の例:取得価額100万円、耐用年数5年 | |
|---|---|
| 年間減価償却費 | 100万 ÷ 5年 = 20万円/年 |
| 5年後の帳簿価額 | 0円(または残存価額) |
🎯 試験での出方
- 損益分岐点の計算(固定費・変動費率が与えられる)
- 「ROIの計算式」→ 利益÷投資額×100%
- 「定額法の年間減価償却費」→ 取得価額÷耐用年数
- 「P/LとB/Sの違い」→ P/Lは期間の収益、B/Sは時点の財政状態
⚠️ よくある間違い
- 「損益分岐点 = 固定費 ÷ 変動費率」→ ✗ 損益分岐点 = 固定費 ÷ (1 - 変動費率)= 固定費 ÷ 限界利益率
- 「変動費は売上に関係なく一定」→ ✗ 変動費は売上(生産量)に比例して変化。売上に関係なく一定なのは固定費
- 「B/SはBalance Sheetの略」→ ✓ 正しい。Balance Sheet(貸借対照表)の略称
✍️ 確認クイズ
Q1. 固定費200万円、変動費率40%のとき、損益分岐点売上高はいくらか。
✅ 正解は②。損益分岐点 = 固定費 ÷ (1 - 変動費率) = 200 ÷ (1 - 0.4) = 200 ÷ 0.6 ≈ 333万円。この売上を超えると黒字になります。
Q2. 取得価額120万円、耐用年数4年の備品を定額法で減価償却する場合、年間の減価償却費はいくらか。
✅ 正解は②。定額法:年間減価償却費 = 取得価額 ÷ 耐用年数 = 120万 ÷ 4年 = 30万円/年。4年間毎年30万円ずつ費用計上されます。
Q3. 損益計算書(P/L)が表すものはどれか。
✅ 正解は②。損益計算書(P/L: Profit and Loss statement)は一定期間(通常1年)の売上・費用・利益を表します。財政状態(資産・負債等)を表すのは貸借対照表(B/S)です。
Q4. 売上高が1000万円、変動費が400万円、固定費が300万円のとき、限界利益率はいくらか。
✅ 正解は③。変動費率 = 変動費 ÷ 売上高 = 400 ÷ 1000 = 40%。限界利益率 = 1 - 変動費率 = 1 - 0.4 = 60%。限界利益率は「売上が1円増えたときの利益の増加割合」を示し、損益分岐点の計算(固定費 ÷ 限界利益率)に使います。
Q5. 貸借対照表(B/S)の説明として正しいものはどれか。
✅ 正解は②。貸借対照表(B/S: Balance Sheet)は決算日など特定時点の財政状態を示します。左側(借方)に資産、右側(貸方)に負債+純資産を記載し、必ず両側が一致します(資産=負債+純資産)。期間の損益はP/L、キャッシュフローはCF計算書です。
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