品質管理
まず結論
品質管理ではPDCAサイクルとQCの7つ道具が試験の頻出テーマです。特に「パレート図・特性要因図・管理図」の3つと、品質とは仕様に対する適合度という定義を押さえましょう。
PDCA サイクル
P
Plan
Plan
→
D
Do
Do
→
C
Check
Check
→
A
Act
Act
→ 繰り返す
Plan:計画 → Do:実行 → Check:評価 → Act:改善 → 次のPlanへ
QCの7つ道具
| ツール | 用途 |
|---|---|
| パレート図 | 問題・不良の累積比率を棒グラフ+折れ線で表示。「80%の問題は20%の原因」を視覚化。重要問題の特定に使用。 |
| 特性要因図(フィッシュボーン図) | 問題(結果)の原因を魚の骨のように整理。「なぜなぜ分析」に使用。石川ダイアグラムとも。 |
| 管理図 | 時系列データに管理上下限線(UCL/LCL)を設定。異常の早期検知。 |
| ヒストグラム | データの分布を棒グラフで表示。ばらつき・偏りを把握。 |
| 散布図 | 2つの変数の相関関係を点でプロット。原因と結果の関係確認。 |
| チェックシート | 不良・問題の発生件数を記録する記録シート。 |
| 層別 | データを属性でグループ分けして分析。 |
SLA・ISO関連
SLA(サービスレベル合意書)
サービス提供者と利用者間でサービス品質(稼働率・応答時間等)を合意した文書。「稼働率99.9%を保証」など。
ISO9001
品質マネジメントシステムの国際規格。PDCAサイクルに基づき継続的改善を要求。第三者認証を取得して品質を証明。
稼働率
稼働率 = 稼働時間 ÷ (稼働時間 + 停止時間)
MTBF ÷ (MTBF + MTTR)
直列は積、並列は1-(1-A)(1-B)
MTBF・MTTR
MTBF(平均故障間隔):故障と故障の間の平均時間。大きいほど信頼性が高い。
MTTR(平均修復時間):故障から復旧までの平均時間。小さいほど保守性が高い。
🎯 試験での出方
- 「パレート図の用途」→ 重要な問題を優先的に特定(80-20の法則)
- 「特性要因図の別名」→ フィッシュボーン図・石川ダイアグラム
- 稼働率の計算問題(MTBF・MTTR、直列・並列)
- 「SLAとは」→ サービス品質を数値で合意した契約文書
⚠️ よくある間違い
- 「MTBFが大きいと壊れやすい」→ ✗ MTBFが大きいと故障の間隔が長い(壊れにくい)。信頼性が高い
- 「並列システムの稼働率 = A × B」→ ✗ 直列はA×B。並列は1-(1-A)(1-B)(どちらか動いていればOK)
- 「パレート図は時系列データ」→ ✗ パレート図は頻度順。時系列は管理図
✍️ 確認クイズ
Q1. 問題の原因を「魚の骨」のように整理して視覚化する品質管理ツールはどれか。
✅ 正解は②。特性要因図(石川ダイアグラム/フィッシュボーン図)は問題(特性)とその原因(要因)を魚の骨のような構造で整理します。「なぜ発生したか」の根本原因分析に使います。
Q2. 稼働率0.9のシステム2台が直列接続された場合の全体の稼働率はどれか。
✅ 正解は③。直列接続の稼働率は各システムの稼働率の積。0.9 × 0.9 = 0.81。直列は両方が動いている必要があるので稼働率が下がります。並列なら1-(1-0.9)²=0.99。
Q3. SLA(サービスレベル合意書)の説明として正しいものはどれか。
✅ 正解は②。SLA(Service Level Agreement)はサービス提供者と利用者の間で、稼働率・応答時間・障害対応時間などのサービス品質目標値を合意した契約文書です。
Q4. あるシステムのMTBFが90時間、MTTRが10時間のとき、稼働率はどれか。
✅ 正解は②。稼働率 = MTBF ÷ (MTBF + MTTR) = 90 ÷ (90 + 10) = 90 ÷ 100 = 0.9(90%)。MTBFは平均故障間隔(大きいほど信頼性高)、MTTRは平均修復時間(小さいほど保守性高)。
Q5. 稼働率0.9のシステム2台が並列接続された場合の全体の稼働率はどれか。
✅ 正解は③。並列接続の稼働率 = 1 - (1-0.9) × (1-0.9) = 1 - 0.01 = 0.99。並列は「どちらか一方でも動いていればOK」なので、両方とも止まる確率(0.1×0.1=0.01)の補数になります。直列(0.9×0.9=0.81)より大幅に高くなります。
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